2009年06月03日

おやすみなさい

お風呂に浮かべるおもちゃ。
赤ちゃん用のくつしたの片方。
小学校の名札。
姪っ子たちが家を去り2週間が過ぎても
この家はまだ、子ども達のカケラでいっぱいだ。
食卓にまでビー玉がころがっている。

ビー玉

椿は毎晩のように電話をかけてくる。
オーストラリアから「おやすみなさい」の国際電話だ。
 「日本はいまなんじ?」
 「9時すぎだよ」
 「まだ9じなの?
  いいなあ、オーストラリアは10じだよ」
たった1時間の時差が子どもには羨ましいのだ。
 「やっぱり日本にいればよかった」
なんて言う。
9時ならあと1時間よけいに起きていられるから。
そして日本が恋しいから。
 「早く寝なさい・・・」
電話代を気にして母が言う。
アジャリも言うよ。
サンジも言うよ。
だだもおばあちゃんも、おじいちゃんもみんなで言うよ。
 「おやすみなさい」
よい夢を。
こうして日本の私達より1時間早く眠る椿には、1時間だけ早く朝がくるのだ。
posted by だだ at 20:39| 家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月02日

ご近所の草花(48)

林の陰にひっそりと咲きはじめたコアジサイ。
紫陽花とはいっても、鮮やかな色がない。
華やかな花びらもない。
小さな小さな花がたくさん集まり、身を寄せ合っているだけの
とてつもなく地味な花だ。

コアジサイ

私達もこんなふうになりたいと、コアジサイを見ながら思った。
私達は弱くて小さくて、なんの力もないけれど
仲間みんなで肩を組んでいる。
泣いたり笑ったり
怒ったり励ましたり、しながら同じ夢をみる。

地味で控えめなコアジサイの花は、
青い光が溜まっているように美しい。
いつか私達もあんなふうに穏やかな花を咲かせられたらいい。
posted by だだ at 19:29| ご近所の草花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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