2008年08月30日

義務

ユニセフから振込み用紙が届いた。
募金のお願いだ。
 「アフリカに井戸を」
 「赤ん坊に綺麗な水を」
 「子供達に学用品を」
切実な状況を訴える写真と文章。

ぼけーっと読み流してたら、思い出した。
物乞いが大群で襲ってくるインド。
はだしの子供達、腰の折れ曲がった老人、赤ん坊を抱いた女。
たくさんたくさんの手が伸びてくる。
貧しいんだ。
飢えてるんだ。
助けてくれ。
ていうか、助けろ!
・・・だってあんた金持ってるんだろう?

小銭を与えてもなんにもならない。
いたずらに介入するくらいなら、何もしない方がマシ。
なんか口ではみんなそう言うんだけど、でも、
時には負けちゃって金を出す。
申し訳なさそうにコインを渡す。

ガンジス川のほとりで一人の旅人がこう言った。
 「僕らが安楽に暮らせるのは、ある意味、彼らのおかげかもしれない。
  僕らは彼らのぶんの富を吸い取って、それで豊かに生活できているのかもしれない」
だから物乞いに迫られると申し訳なくなってしまうのだと。 

個人はどうあれ、世界的にみて私達は圧倒的に『持てる者』だ。
水がある。
学用品もある。
テレビを見てる。
持たざる者から吸い上げた富を返すのは当然の義務だ。
・・・インドで小銭をばら撒いても仕方がない。
そう思いながらユニセフの振込用紙を手にとってみる。
 「マダム、マダム、プリーズ」
と最後まで追い縋った女の子の、小さな手を思いだしながら。
posted by だだ at 22:00| いろいろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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