2008年10月27日

目をつぶってでも、できない

ものすごくよく知ってる道を
 「目をつぶってでも歩ける」
なんて言うけれど。
あの慣用句はまったくのウソだ。

昨夜、とある事情があって、
ライトの壊れた車を運転しなければならなかった。
星もない。
月もない。
街灯なんて全くない闇夜の中を。
無灯火で進む。
おぼろに見えるのは、自分の足元だけ。
アスファルトの具合で現在地を知り、
カーブは勘で曲がるしかない。

すると、自分の手のひらのように知り尽くしている会社の敷地内が
まったく別の世界になった。
300mがむちゃくちゃ遠かったし、
なにしろむちゃくちゃ怖かった。
 「ギャー!崖だ!」
 「ギャー!落ちる!」
運転手と2人で遊園地の乗り物なみに叫びまくる。
 「ギャー!なんかいる!」
 「ギャー!ぶつかる!」
 「鹿だあーーー!」
藪からでてきた鹿が怪物に思えた。
 
灯りにたどり着いたときは嬉しかった。
心底ほっとした。
どんなに夜型人間でも、人間は夜行性にはなれない。
どんなに慣れた道でも「目をつぶって」は歩けない。
中途障害で光を失ったひとはどんなに大変なのだろうと思った。
posted by だだ at 19:47| シゴト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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