2008年12月25日

妹の手

夜、妹の隣にごろんと横になり
 「疲れたからマッサージして〜。
  首と肩、おねがい」
と頼んでみた。
妹は脳の障害のために体のほとんどが利かないから、
それは冗談みたいなものだった。
妹も
 「ウフフ、ムフフ」
と笑いながら腕をのばしてきた。

いびつに退化して、棒切れみたいに自由のきかない手だ。
せいぜい、こすったり、さすったりする程度。
こそばいだけだ。
たまには髪を引っ張られたりする。
でも、これが・・・効いたのだ。
不思議と肩が軽くなる。
頭痛が消える。
冗談のつもりが、本当に楽になっていく。
びっくりして
 「いい気持ち!」
と言うと、妹はますます体の緊張を強くしながらも、
一生懸命さすってくれる。
 「ウフフ、ムフフ」
と笑いながら。

もしかして。
ひょっとしたら。
妹の手は癒しのチカラを持っているのかもしれない。
お箸をもつこともキーボードを叩くこともできない手、
他の人ができることを何ひとつできない手、
だからこそ他の人にできないことができても不思議はないじゃないか。
ハンドパワーというよりも、『手当て』という、その言葉のとおりに。
posted by だだ at 23:30| 家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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