2009年03月27日

ご近所の草花(45)

カラスノエンドウ。
エンドウマメみたいな実が生るので
小さい頃は「豆」って呼んでおままごとに使ってた。

カラスノエンドウ

ままごとの「食材」にはいろんな草花をつかった。
イヌムギは「米」、
甘い蜜を吸えるレンゲは「デザート」。
スイバの大きな葉っぱは皿になった。
そんな「食材」を探していたとき、妹が
 「これ見て!」
青い実をポケットにいっぱい集めてきたことがあった。
 「桃だよ!
  おむかいの畑に落ちてたの。
  畑のだから本物だよ!」
これでままごとがリアルになると、妹は得意そうだった。
けれど私は困ってしまった。
妹は他人の畑に入りこみ、商売ものの実を持ってきてしまったのだから。
これは泥棒なのではないだろうか?

私は妹をつれて桃畑へ謝りに行った。
すると桃畑のおばあさんは、しわくちゃの顔をさらにしわくちゃにして
私の小さな心配を笑いとばしてくれたのだ。
 「いいのいいの。
  それは地面に落ちてしまってダメになった実やから
  あんた達がなんぼでも使いなさい」
それどころかおばあさんは、実が熟す季節になると
 「おままごとじゃない桃を」
と、本物の桃をたくさん分けてくれたのだっけ。

ちいさな桃畑は、今はもう無いのだけれど。
桃の花の咲く季節になると青い桃の実でままごとをしたことを時々思い出すのだ。
posted by だだ at 18:28| ご近所の草花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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