2009年04月06日

パパと息子

 「イチローが打とうが打つまいが、
  侍JAPANが勝とうが負けようが、
  私には直接関係がない。」
そんなこと言ってらバチが当たった。
今日のお客さんはプロ野球選手。
ファンの人には「鼻血が出るほど羨ましい」と言われたが
私にとっては「それなら替わってよ」と言いたい仕事の一つだ。

今回、その野球選手は小学生の息子さんを連れていた。
素直で可愛い男の子。
 「上手ですね。さすがお父さん譲りですね」
とほめると、パパは
 「そうでしょう!上手でしょう!」
でれでれの親バカモードに突入する。
その顔は、試合のときの緊張感のある顔とはまったくの別人だ。

けれど息子が転んだとき、
思わず駆け寄ろうとする私にパパはこう言った。
 「いや、大丈夫です。
  こういう環境の子供は強く育てないといけませんから」
こういう環境の子。
さりげないが、強い言葉だった。
有名人の親をもつと子供は苦労するんだろうなと、
いろいろ考えてしまった。

息子はパパにべったりだった。
パパのことが大好きで、尊敬してる。
だけどふだんはあまり家にいないんだろう。
 「これが終わったらどうするの?
  パパはお家に帰るの? ずっとお家にいる?」
と心配そうに尋ねた。
 「今日は試合〜」
パパがそっけないウソをつくと、息子は黙ってうなだれた。
どんなにスター選手のかっこいいパパでも、
やっぱり家にいてほしいのだろう。
 「うそうそ、このあと釣りにいこう」
パパはあわててフォローをする。
今日は特別の家族サービスデイなのだろう。

とても礼儀正しい人たちだったし、
とても素敵な親子だった。
野球のことはあんまり知らないけど、たまにはテレビを見ようと思った。

試合に勝ったり負けたり、
調子がよかったり悪かったり、
観ているほうは勝手に騒いで勝手に怒って楽でいいけど、
本人は大変なんだろう。
あの筋肉の浮いた逞しい腕が試合の勝ち負けを左右するんだ。
可愛らしい奥さんと可愛らしい息子さんは
祈るような気持ちで試合を見つめているんだろう。
今年はきっと。
勝ちますように。
彼が活躍しますように。
・・・優勝を、お祈りしています。
posted by だだ at 17:34| シゴト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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