2009年07月21日

おともだち

NHKの子供番組をみていたら
お兄さんとお姉さんに呼びかけられた。
 「ハーイ、みんなー! 元気?」
みんなって、誰だ。
 「テレビの前のお友達!」
お友達って、誰だ?
俺か?
君と友達になった覚えはないぞ。

いや、子供番組にケンカを売るつもりはない。
そうではなくて。
相手が子供だからって十把一絡げに
 「おともだち」
という呼び方は妙である。
 「海へ行ったおともだち」
など、名前がわり三人称がわりの『おともだち』は『友達』とは意味がぜんぜん違ってくる。
名前は分らないけどみんな『おともだち』。
だって子供はこれからみんな友達になるかもしれないから。
そこには、大人にはもう持つことができない希望や微かな羨望の気持ちがこめられているのだろうか。

本来『友達』ってのは誰彼なしに使える言葉ではない。
 「どこまでが『知り合い』でどこからが『友達』なんだろう」
と線引きに思い煩うこともある。
私はけっして友達が多い方ではないから、
大人になった今こそ『友達』と言う言葉を大事に使いたいと思う。

子供の頃から不思議だったことがもう一つある。
迷子になって泣いていたとき、店員のおばちゃんがしゃがみこんでこう話しかけてきた。
 「あらまあ、迷子なの?
  ワタシのお名前をおしえてくれるかな?」
ワタシの名前=話し手であるおばちゃんの名前だと思ったので、
 「知りません」
と首を振ったことを覚えている。
店員のおばちゃんの名前なんて知るわけがない。

男の子にむかって『ボク』
女の子にむかって『ワタシ』
と一人称で呼びかけるのは、絶対、変だ。
 「子供の目線までおりて」
なんて言葉も聞いたことがあるけれど
そんな言葉じたいが無意識に
子供を見下ろしていることもあるんじゃないだろうか。
posted by だだ at 21:52| いろいろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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