2009年09月26日

耳を澄ませて

お客さまの落し物を探しにいった。
ブランドものの高価な時計だ。
 「5時ちょうどにアラームが鳴るから聞こえるはず!
  探してきて!」

聞こえる。
・・・はず。
ということで、5時10分前に言われた場所へ行ってみた。
山に入って目をとじる。
アラームを聞き分け、さまざまな山の「音」に集中するためだ。

虫の声。コオロギだ。
小鳥の声。シジュウカラだ。
ホオジロ。
カケス。
モズ。
アオゲラもいる。
大きな羽音をたてて枝にとまったのはカラスだろうか?
葉ずれの音。
風の音。
松葉がそっと落ちる音。
下草のささやき。
ススキのざわめき。
遠くをはしる小川のせせらぎ。
木漏れ日のきらきらという音まで聞こえてきそうな気がする。
そして、静けさ。
人間のいない森の静けさ。
この世界はなんと魅力的な音で満ちあふれているんだろう。

ブランド腕時計のアラーム音なんて、聞こえてきはしなかった。
posted by だだ at 00:00| シゴト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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