2009年12月05日

雑草でいいんだ

仕事をしてたら日が暮れた。
街灯もない。
星明りもない。
自分の手のひらも見えない真っ暗闇の夜がきた。

懐中電灯を灯しながら先輩と2人で歩いていった。
夜の山道を歩くのはほとんど肝試しみたいだ。
そこかしこに気配を感じるのに何も見えない。
歩き慣れた道が異世界に通じているような気さえしてくる。
スリルがあってわくわくした。
イノシシやクマが出てこないよう、大きな声で歌っていった。
歌が止んだとき、
 「会社はウチらを草みたいに思ってるのかな」
と先輩が呟いた。
 「抜いても抜いても生えてくる、雑草みたいなもんだって」
私たちは社長と呼ばれる人に会ったこともない。
だから彼らは、知らないんだろう。
私たちがこの山の中に生えてることを。
雑草とよばれ踏みつけにされる花々が、どんなふうに首をあげ、どんなふうに咲き誇っているのかを。
 「社員にしてやるといわれても、絶対に断る!」

枯れても美しく

世に、雑草という名の草はない。
posted by だだ at 21:32| シゴト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。