2010年02月10日

古い写真

ちょっとずつ旅の荷造りを初めている。
あれもいる。
これもいる。
もっといるかもしれない。
いや、やっぱり、いらない…。

バッグがいっぱいになるにつれ
ココロもいっぱいいっぱいになってきた。
小心者だから。
臆病者だから。

考えて、小さなアルバムを持っていくことにした。
旅先で出会った人に「家族の写真を見せてくれ」といわれたことが何度かあるのだ。
両親。
友達。
姪っ子。
もちろん猫も。
それから、祖父母。
家族の写真なんて絶対にネットにのせるべきではないが、
もういない人だから、いいだろう。
私がいちばん好きな写真だ。

サムソンとデリラ

私が生まれるずっと前。
会社で運動会があったのだそうだ。
お爺が「借り物競争」に出て、「借りてくるもの」のクジを引いたら
紙に書かれていたのがたまたま祖母の名前だった。
本当にたまたま。
夫が妻を借りてくることになった。
まだ若い。
新婚まもない頃で、まわりにずいぶん冷やかされたようだ。
恥ずかしがって嫌だ嫌だという祖母を
お爺が無理やり、トラックへ引っ張りだした。

2人は肩をならべてトラックを歩き
肩をならべて人生を送った。
それで私は生まれた。
祖母が年老いて立ち上がることも難しくなったとき
お爺が傍らで支えていたことを思い出す。
ちょうど、この写真のように。

私が旅にでるとき、お爺はいつも、応援してくれた。
旅先のホテルにFAXを送ってきことさえあった。
きっと今回も見守っていてくれるだろう。
posted by だだ at 00:14| 家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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