2010年07月26日

引きこもりとバイトゴゴ

先日
 「現在、引きこもりの人が何十万人もいる」
というニュースを見た。
30代が多いのだとか。
家から一歩も出なくても飢え死にしないんだから
それだけ恵まれた環境の人が多いってことだろう。

そのあと、神話学の本を読んだ。
吉田敦彦の『神話のはなし』。

アメリカ原住民の話の中で、こんなふうなことが書いてあった。

 「昔、子供はみんな母親と共に『女の家』で暮らしていた。
 男子は成長すると成人の儀式を経て『男の家』で暮らすことになる。
 だが中には大人になることを拒む少年がいて
 母と引き離されることに抵抗し、ひどい乱暴をはたらく、
 という話が多く伝わっている。
 このタイプの神話を『バイトゴゴ』=『閉じ籠る者』と呼ぶ」

閉じ籠る者。
女の家に。
母親の家に。
閉じ籠る者。

これって今でいう引きこもりじゃないの?
現実に対応できないで。
大人になることを拒否して。
働くことを拒否して。
家=母=守ってもらえる安全な場所から出られない。

日本にも同じような話がある、スサノオだ、と話は続く。

スサノオは髭がのびるほど成長しても、
海の国を治めよという仕事を与えられても、
 「お母さんに会いたいよう」
と言ってワンワン泣きつづけ、
あげく乱暴狼藉をはたらいてアマテラスを怒らせてしまう。
そのあといろいろあって、
アマテラスが天岩戸からでてきて
スサノオもお嫁さんを見つけて
めでたしめでたし・・・かと思いきや!
結局スサノオは与えられた仕事「海の国」ではなく
「根の国」・・・死んだお母さんのいるところへ行ってしまう。
スサノオも超マザコンのバイトゴゴだったのだ。

つまりだな。
引きこもり問題は今に始まったわけではなくて。
大昔から、籠もった人はいたんだな、という話である。
posted by だだ at 00:12| いろいろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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