2010年10月03日

ああ、世知辛い

30年、猫を飼ってきて、初めてご近所から苦情が出た。
隣家の爺様が
 「オタクの猫が半年ほど前から庭にウンチをするんです!
  毎晩、くるんです!」
我が家のアジャリはたしかに外へ出かけるが
トイレを済ませてからしか出さないし
日が暮れてからの外出は厳禁だ。
年老いて私のベッドに登れない猫がとなりの柵を越えるだろうか。
でもまあ、たしかにいまどき外飼いは申し訳ないので頭を下げにいったが、ついでに
・・・時間的にウンチしてるのはうちの子じゃないようですと一言いったら
 「じゃあネコイラズを撒きます」
と宣言されてしまった。
猫を飼っている家は多い。
野良も多い。
うちの子じゃなくても他の子が死ぬかもしれない。
そう考えると、たまらない。

動物好きの奥さんが生きていた頃は
普通に付き合いもあったのだけど。
爺様のほうは昔から近所の鼻つまみ者だった。
いわゆる「偉いさん」だった男性は
退職してもずっと偉いままの態度を崩せないらしい。
「偉くなくなった自分」を認められないのかもしれない。
生前、うちのお爺が珍しく怒っていたことを思い出す。
 「隣りのSさんはなんであんなに偉そうなんでしょう。
  今どきあんな男尊女卑の、差別発言をきくと腹がたちます!」
そんな人だからご近所づきあいはもとより
子や孫もだんだん寄り付かなくなり
将棋相手も訪れなくなっていったようだ。
一人ぼっちの時間をまぎらわすために野菜を作っていたら
愛情をそそいだ畑を荒らされたのだから、そりゃ腹もたつだろうと思う。
家の裏に仁王立ちして目を光らせ、あちこちの家に文句をつけていくのは
本当はただ話し相手を探しているのかもしれない。
ひどく悲しい老後だと思う。
可哀想だと思う。

だけどネコイラズなんか撒いちゃダメ。

ご近所ともめているのは隣家の老人だけではない。
公園で遊んでる子供に
 「ボールの音がうるさいから遊ぶな!」
って怒鳴ったり
駐車禁止じゃない広場にホームヘルパーが車を停めたら
 「そこに車を停めるな!」
って怒ったり
犬がうるさいからと棒で目を突きつぶしたり!
最近の年寄りは一体どうしちゃったんだろう。

世界中どこでも、猫たちが幸せに、自由に歩ける町は、旅がしやすい町だった。
人情に厚い町なんだと思う。
私の住む町はもうそんな町ではなくなった。
しかたがないから近頃はこんなブログに癒されてる。

人間は快適さをもとめ
暮らしやすさを求めて
進化し、進歩してゆくが
手に入れたのは
こんなにも生きにくい社会だ。

さあ、明日も頑張って「脱出防止ネット」を張ろう・・・。
posted by だだ at 22:37| いろいろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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