2008年12月22日

「アリアケ」のハヤシライス

もう終わってしまったけれど、
TVドラマ『流星の絆』には、ハヤシライスがよく出てくる。
死んだ親父がつくってくれたハヤシライス。
主人公が思い出の味を再現したハヤシライス。
妹が食べて思わず泣いちゃったハヤシライス。
レシピを手に入れるために犯罪が起きても不思議じゃないほど、
それはそれはおいしいハヤシライスなのだ。

で。
このドラマの最終回を見ながら食べようと、
わざわざ購入したのが、コレ。
『流星の絆ハヤシライス』

流星の絆 ハヤシライス

・・・ただのレトルトだが。

ドラマにリンクさせながら食べてみよう。
ビデオを流して涙も流して、
テレビ画面にくいつきながらスプーンを持つ。
主演の二宮くんの顔を眺めながら、
物語に引き込まれながら、
そして伝説の『アリアケ』の味にちょっとドキドキ、ワクワクしながら
一口。

このとき期待されるリアクションとしては

1)「父ちゃんのハヤシライスだ・・・!」と感動してみる。
2)「マズッ!」と激怒してみる。

1か2のどちらかなのだが、
私の口から出てきた言葉は

3)「ふっつー」

普通だった。
普通すぎておもしろくなかった。
普通すぎてリアクションできなかった。

 「こんな味じゃ、オチ、つかへんやん!」

妙に腹立たしかった。
そばで母が
 「ハヤシライスにオチはいらない」
と冷たい目をしていた。
posted by だだ at 14:52| 本と映画とテレビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月14日

イクラちゃんになりたい

さっきテレビで『サザエさん』見ててん。
そしたらイクラちゃんが出てきて
 「ハーイ!」
て言うてんねん。
イクラちゃんて、むっちゃ賢いのに、それしか喋らへんねんな?
笑顔で
 「ハーイ!」
あとは
 「ばぶー!」
くらいかな?
でもタイ子さんとかタラちゃんとかは
 「あらあら、イクラったら・・・なのね」
って、イクラ語を完璧に理解してはるねん。
「ハーイ!」と「ばぶー!」
だけやで?
すごくない?
すべての会話を
 「ハーイ!」
だけで済ませられたら。
どんなにか楽だろうな。
ちょびっと、イクラちゃんが羨ましい。
posted by だだ at 19:38| 本と映画とテレビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月07日

寝る子は育つ

休みたくって。
休めなくって。
いつもどこかがトゲトゲしてる。
言葉の端っこがピリピリしてる。
・・・こんな私は嫌いだなあ。
そういう時に、この写真集に出会った。

寝る子は育つ


鼻先をうずめて眠るキツネの子。
えびぞりのまま眠るアザラシ。
温泉につかってうとうとしているニホンザル。

なんか、涙でた。
私もこんなふうに眠りたい。

寝る子は育つ。
ちゃんと寝ないと、育たないよな。
posted by だだ at 19:48| 本と映画とテレビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月13日

物語のよろこび

古典の勉強はあんまり得意じゃなかったが、
教科書に載っていた『更級日記』だけは良く覚えている。
ずっと読みたかった本を手に入れた場面が描かれていたからだ。

はしるはしる、わづかに見つゝ、
心も得ず心もとなく思ふ源氏を、一の卷よりして、
人もまじらず、几帳の内にうち臥してひき出でつゝ見る心地、
后の位も何にかはせむ。

娯楽の少なかった平安時代とは違い、
今の日本はテレビや映画やゲームやテーマパークであふれている、
それでも。
本がもたらす喜びというものは。
物語に没頭する喜びというものは、
・・・后の位も何にかはせむ。
菅原孝標女の気持ちがよく分る。
十代の私は、1000年前の女の子に共感できるのが嬉しかった。

そんで私が「几帳の内にうち臥して」読みふけっていたのは、
『20世紀少年』とか『ハリー・ポッターと死の秘宝』。
そういえば、私の高校時代の担任は
 「いいトシした大人が漫画なんか読んで」
とか
 「子供の本なんか読んで」
とか、平気で見下す人だったけど。
漫画を読んで何が悪い。
子供の本を読んで何が悪い。
良い物語でさえあればいい。
・・・后の位も何にかはせむ。
posted by だだ at 19:14| 本と映画とテレビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月06日

変えろ!

ニュース番組が次の自民党総裁ついて論じていた。
「ポスト福田」は誰なのか?
麻生さんか?
小池百合子か?
あと誰だっけ?
いっぱい。
いっぱい。
何人も立候補しているみたいだった。
我も。
我もと。
誰だか知らん人までが。

するといっしょに見ていた友達が、
ぽかんと口を開いてこう言った。
 「もう、いいやん。朝倉啓太で」
朝倉啓太で。
『CHANGE!』で。
キムタクで。
ニッポンの首相なんて、国民なんて、こんなもの。
posted by だだ at 20:57| 本と映画とテレビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月01日

映画『20世紀少年』

浦沢直樹の原作を2冊だけ買ってみた。
面白かったけど、500円もするものを全22巻なんて買っていられないので、
 「映画のほうが安くつく」
と思って見に行った。

『20世紀少年』。

なかなか見応えのある映画だったけど、母は
 「なーんか、これだけ見てもつまんないね」
と言う。
じれったくて、
どうなるのか知りたくて
悪いやつの正体が知りたくて
なのに最後は「第2章へ続く!」なもんだから、
 「イイーッ!」
ってなっちゃうらしい。
 「結局、どないやねん!」
て思うらしい。
ああいうの、ズルい。

私もちょっと「どないやねん!」てなったけど、
豊川悦司が可笑しかったから、もうそれだけでOKだった。
日本映画って、端役の人でも顔をしってる大物が出ていたりするから楽しい。
研ナオコが楽しい。

結論。
やっぱり原作が読みたくってたまりません。
誰かにマンガ借りてこよう・・・。
posted by だだ at 01:23| 本と映画とテレビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月09日

終わらない開会式

北京オリンピックの開会式みてます。
9時からずーっと見てて、もうあと5分で日付が変わる。
・・・終わらない・・・。
最初のうちはよかった。
チャン・イーモウ監督のショーだっていうんで楽しんで見てた。
紙と筆のモチーフ、
鮮やかな衣装、
人海戦術のパフォーマンス。
だけど選手入場に入ると・・・終わらない・・・。
二百何カ国って言ってたっけ?
アスリートの行列が終わらない。
延々2時間、入場しっぱなし。
アルファベット順に入場してくるわけじゃないから、あと何カ国残っているのかすら皆目分らない。
選手団の周りを囲むダンサーたちも、最初は勢いよくとび跳ねていたが、1時間もすると元気がなくなってきて足を動かしているだけになり、
解説してるNHKのアナウンサーもくたびれて言葉が途切れがちになり、
ゲストの谷村新司なんか放っておくと黙りっぱなしだからトイレ休憩とかに行ってるんだろう。
その間にもまだ次の国、次の国って入場してくる。
私は疲れてもう寝ることにした。
明日も早いしな。
オリンピックはニュースで見よう。

・・・とか言いながら最後まで見てもうた!
寝るヒマない!!
posted by だだ at 00:11| 本と映画とテレビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月05日

蟹工船

ブームに乗っかって読んでみた。
小林多喜二の『蟹工船』。


本を貸してくれた人は
 「なんでこんなモノが流行るか分らない」
と言っていたのだけれど。
私には分る気がする。
べつに共産党とか好きじゃないけど。
死の危険にさらされるほど搾取されてるわけじゃないけど。
全然レベルは違うんだけど。
身体がこわれるまで働かされて使い捨てられる、
そんなひとたちをいっぱい見てきたから。
私もそのうちの一人だから。
流行る理由はよく分る。
・・・それでも私が選んだ道だ。
自分の人生、自分の責任。
働こ、働こ。
posted by だだ at 22:22| 本と映画とテレビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月07日

映画『インディ・ジョーンズ』

大学に入って最初の授業で、
考古学の先生が放った言葉を私は忘れない。
 「考古学は地味〜な学問です。
  インディ・ジョーンズを期待してはいけません。」
・・・いや、誰もそんな期待しないだろ。
と思ったけど、でも、
 「あの映画のあと考古学志願者がすっごく増えたんですよ」
と先生は笑って言っていた。

19年ぶり?のシリーズ4作目『インディ・ジョーンズ』を見てきた。
『ハムナプトラ』も『トゥームレイダー』もおもしろかったけど、
やっぱり『インディ』には敵わない!
ストーリーもアクションも、ハリソン・フォードもありえないほど元気がいい。
ありえなすぎちょっと笑える。
60才を越えてたハリソン君は、勇気をくれるシニアである。
posted by だだ at 15:44| 本と映画とテレビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月23日

お忍び

さっきテレビ見ててん。
『水戸黄門』。
ご老公様、今日も素敵やわ〜。
って、ぼやーっと見とったら、悪代官が、
 「大変だ!
  水戸のご老公がお忍びでキャバクラへ入られた!」
て言うた。
たしかに大変やと思った。
けどあの黄門様なら、キャバクラでもソープでも、行っても不思議はないやろう。

正解は『ご老公が鎌倉へ入られた』だったのだけど。
・・・キャバクラって言うたで。絶対。
posted by だだ at 21:22| 本と映画とテレビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月11日

共感覚

音楽には色があるという。
「音色」という。
深い湖のようなチェロ、
明るくきらめく金色のバイオリン、
水色の風のようなフルートのしらべ。
でもその「色」はただの表現であり、水色や金色を目にしているわけではない。

ところが、実際に見える人がいるらしい。
「共感覚」をもつ人たちだ。
耳が音をとらえれば、色や形が鮮明に・・・現実に見えるというのだ。
ドアを閉めるバタンという音を聞けば焦げ茶色の輪っかが浮かび、
雷鳴が轟けば真っ赤なぐるぐる螺旋が目の前をとびかう。
それは空想でも妄想でもイメージでもなく、
視覚と聴覚がどこかでリンクしているという話だった。

共感覚にはいろいろあって、
文字や数字に色がついて見えたり、
特定の音を聞けくたびに舌に味がしたり、
何かを食べると手に何かを握ったような感覚があったり。
似たような共感覚をもつ人でも、
その見え方はバラバラなんだそうだ。

現実の話なのに、すごく不思議な感じがする。

マンゴーのいた場所
ウェンディ・マス著/金原瑞人訳(金の星社)


音にも文字にも色がある。
なんてカラフルな世界だろう。
羨ましい。
一度でいいから覗いてみたい。
そう、思っていたのだけど、
この物語には、人と違う感覚をもつことの苦労が描かれていた。

私達はよく
 「感じ方は人それぞれ」
と言う。
口で言うのは簡単だけど、心で受け止めるのは難しいものだ。
でも、
・・・私にとってAは黄色だけど、
他のひとには赤に見えているかもしれない。
そう思うことができたなら。
人はみんな違う、
同じものを見ていても、
それぞれ違う感じ方をし、違う色を見て、違う考え方をしている。
違いを認めあうことができたなら。
いろいろなことがもうちょっとやりやすくなるかもしれない。

この物語の中で、主人公の弟は言う。
 「お姉ちゃんは神様から贈り物をもらったんだ」
神様の贈物とは、そういうことかもしれない。
posted by だだ at 21:12| 本と映画とテレビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月24日

日常電車

大学時代、阪急電車で通学してた。
今津線だ。
宝塚から武庫川をこえて南口、
逆瀬川・小林・仁川・甲東園、
門戸厄神の先の西宮北口で乗り換えだ。
宝塚ファンもジェンヌもいっぱい乗ってくる線で、
今や押しも押されもせぬトップスターの○○さんが下級生の頃、私の目の前で爆睡、ヨダレの洪水をつくりだし周囲からドン引きされていたのもこの今津線だった。

その今津線を舞台にした小説を見つけた。
有川浩の阪急電車



私達の日常にしっかりくっついた小説。
片道15分の電車の中で起こる恋や別れや人生の転機を描いたドラマ、らしい(まだ読んでない)。

電車は、人々の日常を運び人生を運ぶ。
そして私達の命を運ぶ。
・・・JR宝塚線の脱線事故は、明日で3年になる。
posted by だだ at 08:19| 本と映画とテレビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月28日

本を探せ!

 「勉強はキライ。
  新聞は読まない。
  でも、本は好き。大好き!」

と友達が言った。

 「でもねえ、読む本がないんよ。
  図書館に行っても読みたい本がみつからない。
  コレ!って本がないんだよね。
  せっかく借りてもハズレばかりで。
  ねえ、なんか良い本、ない?」

ひとに本を尋ねるのは間違ってると私は思う。
好みは千差万別、私の趣味はちょびっとマニアックだから、
おすすめしても相手の好みに当てはまる確率は低い。

だいたい、本なんてハズレが多くて当たり前じゃないか?
世間には砂漠の砂粒くらい多くの本が出版されているのだから、
そのなかで自分好みの「アタリ」を見つけるなんて砂金を探すみたいなもの。
図書館なんてタダなんだから、借りられるだけ借りまくったら?
いつか良い本に出会えるよ。
ハズレたぶんだけ、アタリをとらえた感動も大きい。
これこそロマンだ!
トレジャーハンターになるのだ!

 「・・・そこまではしたくない」
友達の答えはそっけなかった。

そうですか。
それでどんな本がお好みなのですか?
 「ぐっちょぐちょの殺人事件。
  できるだけ猟奇的なやつ!」

普段は虫も殺さぬ優しい人なのだけど。
ひとの好みって、やっぱり分らない。
posted by だだ at 17:13| 本と映画とテレビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月25日

よぉく聞く

 「大切なのは、よぉく聞くことじゃ」
そんなセリフに出会った。
よぉく聞く。
相手が何を思っているのか、伝えたいのか、きちんと耳をかたむける。
それは人に限らない。
森のことば。
魚のことば。
地球のことば。
よぉく聞けばどうすればいいかがわかるんだと、
おじいさんは孫に教えていた。
 「よぉく聞いたら、うまくいく」
簡単そうで難しい。
そしてほんとに必用なこと。
・・・よぉく聞く。


岡田淳『ぬまばあさんのうた』(理論社)より
posted by だだ at 11:27| 本と映画とテレビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月06日

天切り松

去年は節約のために
 「本を買わない!」
と決めていた。
 「1冊も買わない!」
かわりに図書館で借りて読む!
・・・そう、決めていたのに。

図書館で借りて読んだら、どうしても手元に置きたくなっちゃった本がある。
浅田次郎。
天切り松闇がたり(第1巻)


話が良いとか泣けるとか、それもあるけどそれよりも。
まず、語り口がいい。
さくさく読んでおいしい文章。
読んでも読んでも疲れず飽きず。
いなせな江戸弁が物語の中を痛快に駆け抜ける。

登場人物の声がすぐそこにいるかのように聞こえ、
細部までがくっきりと見えるのも楽しい。
まるで映画を見ているような、それとも芝居を観ているような、
そんな気分にさせられる。

妹が
 「飛行機の中で読む本、ない?
  なるべく読みやすいやつ」
と言うので貸してやったら、帰国後すぐに
 「続きが読みたいから買ってよ!」
とせがまれた。
活字の苦手な妹がそんなことを言うのは初めてだったので(たいてい1巻でリタイア)、4巻ぜんぶそろえてやった。
 「ゼッタイ返してよ」
と言いながら。

節約目標は果たせなかったけど、楽しい本に会えたから、いい。
浅田次郎はやっぱりすごい。
posted by だだ at 00:34| 本と映画とテレビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月22日

今頃「ハリー・ポッター」

もともとは、あんまり好きじゃなかった。
剣と魔法のハイファンタジーは私の守備範囲外である。
登場人物が多いのもしんどくて、4巻目くらいで読むのをあきらめてしまった。
・・・にもかかわらず、再び読み始めたきっかけは、知人のさりげない言葉だった。

 「『ハリー・ポッター』の最終巻(第7巻)を読んだよ。
  すごく良い結末だった!
  君はもう読んだ?

こう言われたのがすごく悔しかった。
このひとは、私の知らない物語を知ってるんだ。
自慢されたことよりも、自分の知らない物語がある、それが悔しかった。

それでまた1巻から読みはじめたら、今度はものの見事に「ハリー」に嵌り、6巻まで一気に読んで、
 「さあ、最終巻!」
って思ってたら



・・・英語やんけー!

でも、続きが読めないのは悔しい。

買ったよ、洋書!
読み始めたよ、英語!
ぜんぜんわかんないよ、英語!

Yaxleyって誰!?
Confunfus Charmって何!?

固有名詞ですでにつまづいてる私。
開いて3頁で倒れそうな私。
目指せ、とりあえず第二章。
posted by だだ at 22:22| 本と映画とテレビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月13日

ホームレス中学生

友達が
 「30分で読めるから!」
と言って本を貸してくれた。
30分はウソだったけど。
たしかにすぐ読めた。
お笑い芸人「麒麟」の田村が書いた
 『ホームレス中学生』。



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家を失い、たった一人で公園で暮らした少年時代。
お金を拾い、草を食べ、シャワーの代わりに雨を浴び。
現代日本にこんな子供がいたんだ・・・。

TVで話してることそのままだ。
すごく笑えて、それ以上に泣けた。
そして自分が恥ずかしくなった。

普通に暮らし食べていけることがどんなにありがたいか、
自分がどんなに恵まれているか。
日本にいるとつい忘れてしまう。
今の私にはなんとかかんとか仕事があるし、
親の家に巣くっているから屋根もある、
お金が無いと言ったって、ご飯を抜いたら歌劇が観られる。
なんと私は幸せなのだ。
それを忘れてた。

この本は最初から最後まで感謝の言葉に満ちていた。
大袈裟な言葉を使うのではなく、改まって言うのではなく。
生かされていることへの感謝の心は常に彼の中にあるのだろうと思った。

だから私は恥ずかしい。
いろいろ、いっぱいいっぱいで、イライラしたり疲れたり、
一人で暮らしたいなどと我侭なことを考えたりして、
今の自分の贅沢に、親孝行できる幸せに、思い至らなかったから。
感謝することを忘れていたから。

読み終わったあとに親の顔が見たくなった。
・・・一緒に住んでるんだから毎日みている顔なのだけど。
感謝の気持ちを言葉にするなんて照れくさいことはとてもできないが、もうじき敬老の日でもあるし、2人のためにケーキでも焼こうかと、本を閉じながら考えた。
(敬老の日なんて言ったら湯気をだして怒るだろうな)

小学生の読書感想文みたいな日記になってしまったが、
私にとっては、そんな本だった。
posted by だだ at 21:57| 本と映画とテレビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月11日

時間がもちさらないように

きのう読み終わった本、『ハーメルンの笛吹きを追え!』』。
少女が異界を旅するファンタジーだ。
ドラゴンやら喋る猫が出てくる、私の苦手な部類の話。
あんまり面白いとは思わない。
ただひとつ印象的だったのは、語り手が百一歳のおばあさんであることだった。
百一歳のおばあさんはこんなことを言っている。

 「一日一度は立ちどまって、その瞬間を味わってごらん。まわりを見まわす。色やにおいや音に注意をはらう。そしてそのすべてを、自分のなかに取りこむ。その瞬間がすぎさってしまったら、次の瞬間がどんなものになるかだれにもわからないんだから。」

そして、こうも言う。

 「時間は正直だ。望むと望まざるとにかかわらず、時間はいつもそこにある。でも(中略)書くことによって、時間をとどめておける。書いておけば、いくら時間でももちさることができない。この世に生きているかぎりは、けっしてうばわれない。」(『ハーメルンの笛吹きを追え!』/ビル・リチャードソ著 /代田亜香子訳/白水社)

目に見えるもの。
目に見えないもの。
光、影、音、静けさ、風、におい、あたたかさ、つめたさ、舌触り、指先の感触、足の裏の地面の固さ、生き物の気配、それから気持ち。
いろんな気持ち。
さまざまな想い。

書いておこう。
時間がもちさらないように。
留めておこう。
時間にうばわれないように。
きれいでも、きれいでなくても、今自分が生きている、ささやかな世界を。

そう、それこそが・・・日記だ。
posted by だだ at 20:22| 本と映画とテレビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月20日

所変われば

去年、台湾に住んでいた姪っ子がハマっていたアニメがある。
和製アニメの美少女戦隊ものだ。

このアニメ、日本製なのに日本ではあまり知られていない。
台湾にいくまで聞いたこともなかったくらいだ。
・・・なぜなら。
実は、マニア向けだから。
どう見ても「萌え系」だから。
成人男性向けだから。
どでかい瞳、巨大なおっ○い。
主役の美少女が敵に襲われ、「いやーっ!」と苦しむ姿を見たら、
あなたもきっとこう言うだろう。
 「違うコトしてるようにしか見えない!」
違うコトってなあに?
なんて、子供は聞いちゃ駄目。

そんなアブナイ絵が台湾では幼児用の「ぬりえ」になっているのだから、感性の違いというか、何というか。
 「これ買ってー」
と子供にせがまれるたび、母親が
 「うーん・・・」
険しい目でチェックをしていたことは言うまでもない。
posted by だだ at 21:45| 本と映画とテレビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月26日

雪平!

映画が見たい。
『アンフェア』が見たい。
ドラマの時から欠かさず見ていた。
予測のつかないドキドキ感。
謎と真相。
裏切られた衝撃。
それになにより篠原涼子!
カッコいい黒を着て、厳しい顔で犯人と対峙。
銃を構える彼女にむかって仲間の刑事が一声、叫ぶ。



 「雪平ー!」



・・・ゆきひら。



雪平刑事の名前をきくたび「ゆきひら鍋」の幻覚に悩まされるのは私だけなんでしょうか。
posted by だだ at 23:27| 本と映画とテレビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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